つくし公園の低木

さつき
さつき

さつき (皐月)

広く見られる山つつじよりも約1ヶ月遅く5月下旬から6月上旬にかけて花をつけることから,「さつきツツジ(皐月躑躅)」とも呼ばれます.関東から九州にかけての山岳部に広く自生しています.花と葉が小ぶりで常緑であることも好まれたのでしょうか,盆栽の素材としても愛されています.江戸時代中期にさつきを含むつつじの園芸ブームがあり,それ以降,非常に多くの園芸品種が作り出されました.それらの園芸種を含めた総称として「さつき」と呼ばれることもしばしばです.ツツジ科,ツツジ属です.

つつじ
つつじ

つつじ (躑躅)

4月中旬から5月上旬に枝いっぱいに花を咲かせます.先端が五裂したラッパ状の花弁には斑点状の模様があって昆虫を蜜に導いています.なお,致死性の蜜をもつツツジもあり,不用意に口に入れないよう要注意です.「躑躅」の漢字は「見る人が足を止めるほど美しい」という言われに由来し,「躑」も「躅」も「立ち止まる」とか「佇む」を意味します.ツツジ科,ツツジ属です.

挿し木により容易に殖やすことができ,害虫や病気が少ない常緑樹として,庭や公園,道路脇などに広く植えられています.つつじの仲間はアジアに広く分布しており,ネパールでは国花にも選ばれているそうです.日本国内にも17種前後の自生種があり,加えて「久留米つつじ」や「平戸つつじ」をはじめとする多くの園芸品種が作り出されています.

どうだんツツジ
どうだんツツジ

どうだんつつじ (灯台躑躅)

ツツジ科 ドウダンツツジ属の落葉広葉樹です.日本原産ですが,栽培されている種は葉の小さな個体から選抜されたたもので,自生種には5cmくらいの大きさの葉をもつものも見られます.葉が出てから約1週間後に,釣り鐘のような5mm程の大きさの白い花を多数咲かせます.葉は菱形に近く2cmほどのサイズで.秋には真っ赤に紅葉します.

プリペット
プリペット

プリペット (privet)

原産地は中国及びヨーロッパで,軽やかな印象の葉が密生するため公園や商業地の植え込みなどに広く利用され,欧米では生垣として最も多用される樹種の一つです. 正確な発音は「プリベット(privet)」ですが,日本では「プリペット」と呼ばれることが多いようです.

日本原産の「いぼたのき」と同じモクセイ科イボタノキ属 に属し,「西洋いぼたのき」とも呼ばれます.プリペットもいぼたのきも,初夏に総状に密集した小さな白い花をつけますが,いぼたのきには金木犀に似た芳香があるのに対し,プリペットは栗に似た精臭で臭いと感じる方もおられます.

みつばツツジ (三葉躑躅)

ツツジの仲間は数多くありますが,ツツジの中では最も早く開花し,淡い紫で早春の公園を彩ります.関東から近畿地方にかけて低山に広く分布しており,地域によって様々な品種や変種がみられます.冬季には落葉し,「みつば」という名前は,開花後に3枚の葉がセットになって枝先に付くことに由来します.若葉は両面に毛がって粘り気を伴い,成葉の形は菱形になります.ツツジ科,ツツジ属です.

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