つくし公園の夏から秋に咲く草花

アンゲロニア
アンゲロニア

アンゲロニア (Angelonia)

中央アメリカから南アメリカの熱帯から亜熱帯が原産地です.原産地では多年草とされていますが,耐寒性がないので日本では越冬できません.初夏から秋まで,白やピンク,紫,青,複色など様々な色の花をつけます.草丈が30cmほどと低い品種と,1m近くなる高い品種とがあります.つくし公園にあるものは前者です.分類学上はオオバコ科  アンゲロニア属あるいはゴマノハグサ科とされています.

源平小菊
源平小菊

源平(げんぺい)小菊(こぎく) ;エリゲロン(Erigeron)

メキシコからベネズエラにかけての中央アメリカが原産地ですが,明治時代末期に日本に 渡来し,関東以南の本州や四国,九州などでは帰化植物として定着していて「ペラペラヨメナ」という和名で呼ばれることもあります.5月から11月にかけて付け根で細かく分枝した茎の頂に1.5~2㎝程度の頭状花ををつけますが,舌状花が咲き進むに連れて白からピンクへ変化することから源平の紅白になぞらえて「源平小菊」と名付けられました.植物学的には,ハルジオンやヒメジオンなどとともに,キク科のムカシヨモギ属(エリゲロン属)に分類されています.

コスモス
コスモス

コスモス (秋桜)

日本では「あきざくら(秋桜)」とも呼ばれます.6月から咲き始める早生種もありますが,一般的な品種のコスモスは日照時間が短くなると花をつける,代表的な短日性植物です.秋の季語にもなっています.

キク科コスモス属で原産地はメキシコの高原地域です.18世紀にメキシコからスペインの王立植物園に贈られ,スペインの植物学者アントニオ・ホセ・カヴァニレス・イ・パロップ(Antonio José Cavanilles y Palop)によって「コスモス(cosmos)」と命名されました.花の色はピンクや白が広く見られますが,濃赤や黄,オレンジ色,複色などさまざまな園芸種が年とともに登場しています.コスモスの花言葉は「調和」や「乙女の純真」です.

ひまわり
ひまわり

ひまわり (向日葵)

代表的な夏の 花の一つで,まっすぐに立ち上がった茎の頂上に太陽のような花を咲かせます.キク科ヒマワリ属に分類され,原産地は北アメリカの西部,16世紀にスペイン人が持ち帰って,その後に欧州に栽培が広がりました.ペルーとウクライナ,ロシアでは国花とされています.英語ではsunflower,フランス語ではSoleil(太陽)と呼ばれているようです.

ひまわりには,観賞用の他に,食用品種と植物油(ヒマワリ油)採取用の品種があります.食用品種は米国や中国を中心に種を炒って殻を剥きおやつとして食べます.ヒマワリ油の生産はウクライナやロシアの周辺地域に集中しています.

百日草
百日草

百日草 (ジニア)

初夏から秋まで次々と花をつけることから日本では「百日草」と呼ばれています.原産地はメキシコを中心とする南北アメリカで,キク科百日草(ジニア)属.18世紀のドイツの植物学者ヨハン・ゴットフリート・ツィン(Johann Gottfried Zinn)にちなむ学名をそのまま使ってジニア(Zinnia)と呼ばれることもあります.

花の色は赤やピンク,オレンジ,黄色,白,緑,複色など多様で,花の形も一重咲き,八重咲き,ダリア咲き,カクタス咲き,ポンポン咲き などと様々で,花の大きさも小輪(5cm以下)から大輪(12cm以上)まで幅があります.

長く咲き続けることの連想で,「不在の友を思う」とか「遠い友を思う」,「別れた友への想い」,「絆」,「いつまでも変わらぬ心」,「古き佳き時代」,「幸福」,「注意を怠るな」などが百日草の 花言葉とされています.

フロックス・パニキュラータ

ハナシノブ科フロックス属に分類される「フロックス」の仲間は,北アメリカを中心に分布しており(一部はシベリア地域),全体で60~70種類あります.その中にフロックス・パニキュラータや芝桜(しばザクラ)が含まれます.低い草丈で一面に広がる芝桜とは対照的に,フロックス・パニキュラータは1m近い草丈になり,夏から秋にかけて赤やピンクの花をつけます.冬季には地上部分が枯れてしまいますが,地中の根が生き残って,春になると芽を吹きます.原産地は北アメリカで,「宿根フロックス」という別名あるいは「草夾竹桃(くさキョウチクトウ)」という和名で呼ばれることもあります.

ポーチュラカ
ポーチュラカ

ポーチュラカ (Portulaca)

白や赤,ピンク,オレンジ,黄,紫などさまざまな花の色の品種があります.植物分類上は,松葉ボタン(牡丹)と同じ,スベリヒユ科スベリヒユ属(ポーチュラカ属)です.原産地は南北アメリカ大陸です.

ペチュニア
ペチュニア

ペチュニア (Petunia)

夏の間,長い期間にわたり,次々と花をつけます.南アメリカの原生種からヨーロッパやアメリカで園芸種に品種改良されました.花の色は赤やピンク,青,紫,白,黄などが多くの品種があります. 葉は細かな毛でおおわれていて,病害虫を防いでいます.ナス科ツクバネアサガオ(衝羽根朝顔)属.

マリーゴールド
マリーゴールド

マリーゴールド (Marigold)

山吹色やオレンジ色,クリーム色,黄色などの花をつけ,「聖母マリアの黄金の花」の意味から名づけられました.原産地はメキシコから中央アメリカ地域で,16世紀初頭にスペインに輸入され,その後ヨーロッパで帰化しました.日本へは寛永年間(江戸時代)に渡来し,ローマ神話の中の人物Tages(ターゲス)にちなんでタゲテスと呼ばれました.キク科マンジュギク(万寿菊)属またはコウオウソウ(紅黄草)属またはタゲテス属.

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